<はじめに>
「私は鯛なり」と同じく、日本語の「雅歌」(旧約聖書の一編)の一部を英文の語順で書き直してみました。
変換ルールは下記の通りです。
・英文の基本文型SVOCとする
・字数や活用は変えず語順だけ替える
・助詞は前置詞に該当するとして名詞や形容詞の前につける
・動詞の否定形は英語に準じて否定の助動詞+動詞とする
・複数行に渡って文型を構成している場合は適宜行を入れ替える
・従って全体として文型が逆なので原文の末尾を冒頭に持ってくる
例
わたしはなりたい → わたし は I なり become たい want to → I want to become → わたしは たい なり
(彼)
女の中で最も美しいひとよ。
あなたが知らないのなら、羊の群れの足跡を追って出て行き、羊飼いたちの住まいの傍らで、あなたの子やぎを飼いなさい。
わが愛する者よ。
私はあなたをファラオの戦車の間にいる雌馬になぞらえよう。
飾り輪のあるあなたの頬は美しい。
宝石の首飾りがかけられたあなたの首も。
私たちは金の飾り輪をあなたのために作ろう。
そこに銀をちりばめて。
(彼女)
王が長椅子に座っておられる間、私のナルドは香りを放っていました。
私の愛する方は、私にとって、私の乳房の間に宿る没薬の袋。
私の愛する方は、私にとって、エン・ゲディのぶどう畑にあるヘンナ樹の花房。
(彼)
ああ、あなたは美しい。わが愛する者よ。
ああ、あなたは美しい。あなたの目は鳩。
(彼女)
私の愛する方。
ああ、あなたはなんと美しく、慕わしい方。
私たちの寝床も青々としています。
私たちの家の梁は杉の木、私たちの垂木は糸杉。