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日本人で良かった!冬休みに観たい邦画10選

 

 

某サイトの映画選を読んでいて、自分もやってみたくなったのでやります。
テーマは「日本人で良かった!と思える邦画10選」、いざ。(順不同)

1.12人の優しい日本人

「12人の優しい日本人」
1991年 監督:中原俊

かつて三谷幸喜が劇団用に書いた大ヒット脚本を映画化。殺人犯容疑者の有罪/無罪を話し合う陪審員たちが繰り広げる珍妙なやり取りです。オリジナルはヘンリー・フォンダ主演の「12人の怒れる男」ですが、パロディとしてケッサクです。議論下手、揚げ足取り、無責任などなど「日本人あるある」が満載。上手いわあ。

2.七人の侍

「七人の侍」

1954年 監督:黒澤明

1950年の「羅生門」で「世界のクロサワ」となった黒澤明監督の大ヒット作で、日本人なら観るべき1本と言えます・・が、そんな能書きより、もとにかく観れ!!面白いから。年代関係なく万人が面白いと思う映画はそうそうありませんが、これがそうです。帰省してみんなで観るとなお良し、大満足間違いなし。

3.キサラギ

「キサラギ」
2007年 監督:佐藤裕市

これも「12人・・」と同じく、1室だけで話が進行するシチュエーションドラマです。焼死したアイドル「如月ミキ」の追悼1周年の会に集まった初対面のファンたちが思い出を語るうちに、死の真相が芋ズル式に明らかになっていきます。伏線がラストで全部繋がる緻密なストーリーは、さながら最古の木造建築法隆寺か、基礎研究のノーベル賞か。

4.告白

「告白」

2010年 監督:中島哲也

中学校で、いつものように始まった授業。初めはまったく聞く気のない生徒たちでしたが、女教師は「私の娘はこのクラスの生徒に殺されました」と「告白」。彼らへの復讐の顛末を語り始めます。松たか子の名演が光る心理劇。日本アカデミー賞では最優秀作品、映画芸術ではワースト1位と評価は2分されました。またR15指定で、出演した中学生自らが見ることができないという曰く付き。あなたはどう見る?

5.椿姫

「椿姫」
1988年 監督:朝間義隆
オペラではありません。「椿姫」のコンサートのために北海道を訪れたオペラ歌手が、タクシーの運転手から道々聞かされる恋愛ストーリーです。最初は山田洋二監督の「幸せの黄色いハンカチ」を挙げようと思ったのですが、同じくロードムービーで決して負けてないのにメジャーじゃないのでこっちを。ぼろ泣きのハートウォーミングストーリーがたまりません。それに松坂慶子がほんとに美しくて切ないんです。

6.宇宙兄弟

「宇宙兄弟」
2012年 監督:森義隆
宇宙好きとしては当然外せませんが、金井さんがISS(国際宇宙ステーション)に行っている今だからこそ日本人に観てもらいたい映画。JAXA筑波宇宙センターの選抜試験も生唾ものです。野口聡一さんやバズ・オルドリンもリアル役で出ています。でも、宇宙に詳しくなくても大丈夫。でっかい夢を兄弟で追いかける、素敵すぎる映画です。

7.フラガール

「フラガール」
2006年 監督:李相白
今では福島復興のシンボル的な存在になっているいわきのフラガールですが、この映画はハワイアンセンター創立時のお話です。炭鉱が廃坑になり、町おこしとして始まったフラガール。卑猥なダンスと誤解されながらも必死で練習を続ける踊り子たち。蒼井優や静ちゃんのダンスがとにかく素晴らしいけど、「人を楽しませる仕事があってもいい」というお母さんの言葉も浸みます。

8.たそがれ清兵衛

「たそがれ清兵衛」
2002年 監督:山田洋二
これ山田洋二監督だったのか、と今更気づく。あとに続く藤沢周平作品の皮切りとなった映画です。これは、殺陣がリアルだし、宮沢りえとの心の交錯が美しいし、何より地味なのがいいのです。藤沢周平は、地味な名もない田舎武士にドラマを描き込みます。お湯を差して沢庵でご飯をぬぐうシーンなんか、清貧の美しき日本ここにあり、という感です。

9.殿、利息でござる

「殿、利息でござる」
2016年 監督:中村義洋
これは試写が当たって観に行った映画で、まったく関心も期待もなかったのです。銭の話だと思って。でも全然違いました。困窮する百姓たちが仕掛けた壮大な作戦、そしてその影に信じられない自己犠牲の精神。でき過ぎとも思えるこの話が磯田道史「無私の日本人」に収められた実話で、感動の連鎖により映画化が実現したとは、日本人もまだまだ捨てたものではありません。

10.少年時代

「少年時代」
1990年 監督:篠田正浩
子供だって「生き延びる」ために必死にあがいています。そこが「世界」ですから。僕もいじめられっ子だったから、余計になんかこう、グッと来ます。でもたった1人でもわかってくれるヤツがいれば、やっていけるんじゃないか。すべての子供に1人いてほしい、こういう友が。
う~ん、偏ってますかね・・。
ええ、いいんです、僕のブログですから。
いや~、邦画って、本当にいいもんですね。(字幕読まなくていいし)
それでは皆様、よい年末年始を。