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図書館のバックヤードツアー

都立多摩図書館のバックヤード

念願叶って、都立多摩図書館のバックヤードツアーに参加しました。

1時間の中で、いろいろと驚きや発見がありました。

 

図書館は、通常自由に手にとって読める「開架」の他に、書庫である「閉架」を持っています。普段は職員しか入ることができないこの閉架を見学させてもらえるのがバックヤードツアーです。
まず外側から書庫のまだら模様の壁を眺めました。外から何となく中の雰囲気がわかりつつ、中の人が外の視線を気にせず作業できるような絶妙なデザインとなっているそうです。
模様が剥げてたわけではなかった・・

書庫は大小のいくつもの部屋からなっていて、雑誌はアルファベット順、五十音順に保管されています。
ジャンルごとではないんですね・・

空調が効いているのは当然としても、湿度をコントロールする機能性壁になっていたり、フィルム類は別室になっていたり、いろいろ工夫がありました。

書棚はボタン一つで移動します。書棚一つごとに通路を設けるとその分のスペースが必要になりますが、移動書棚のため通路は最小限。これで空間を有効に使えます。通路に人がいるのにボタンが押されたら・・に備えて、ちゃんと安全装置が付いていました。
何段もの書棚がまとまって一斉に動くのはド迫力!(でも音は静か)

書棚の一つに、英和辞典の点字本が置いてありました。棚2段に渡ってずらりと置いてあります。職員さんが「これ全部で『1冊』の辞書です」と言うので驚きました。僕たちが日常使っている1冊の英和辞典が、点字にすると百科事典一式みたいな量になる。しかもこれはボランティアの人がコツコツと点訳したものです。本を朗読して録音するための部屋も備えてあり、それはそれで感心しましたが、目の不自由な人が「本から情報を得る」のに大きなハンディがあることを、まざまざと見せつけられました。

今回見せていただいたのは2階書庫でしたが、3階もあり、20年、30年先まで考えて空間を確保してあるそうです。

鉄道の企画展示中でした

都立図書館の役割

都立図書館の役割についても、いろいろ伺えました。

・2つの図書館で機能分担
都立図書館には「多摩」と「中央」があり、多摩は雑誌と児童書、中央は一般書を中心に資料収集しています。

・コンセプト
「調査研究のための図書館」で、一般貸し出しはしません。なので利用者登録も必要ありません。
まさに書き手のための調べもの図書館。興味あるテーマ、何でも相談してとのことでした。
ネットでの蔵書検索はもちろん、電話、メール相談もOKです。
うちの会社が寄贈した冊子、検索してみよう・・

・雑誌をカートごと閲覧
雑誌は最新10年分!とか、ごそっとまとめて(1度に1カート分まで)閲覧申し込みができます。
うう、よだれが・・

・図書館の図書館
地域の図書館への貸し出しを行っています。地元の図書館にない本や雑誌も、ここから取り寄せることができます。
配送先別に仕分けされた雑誌がたくさん置かれていました。
あっ、うちの近所の図書館宛も・・

まだまだ、まだまだありますが、詳しくは都立図書館のサイト参照。

ワクワクです。書庫内でテント張って泊まったら楽しいだろうな・・(良い子はしないでください)